2023/03/02 17:52




男性の皆様、『おりもの』って聞いたことがありますか?



女性の体からは常に『おりもの』という透明~白っぽい分泌液が出ています。


おりものの役割は主に2つ。

①自浄作用
膣を通して細菌などが入ってくるのを防いだり、入ってきたものを外に排出して子宮内に侵入するのを防いだりします。

②受精の手助け
排卵期には量が増えたりゼリー状になり、精子を受け入れやすくする役割もあります。


ひと月の中で見た目や量が変化するため健康状態をチェックする目安としても役立ちます。

簡単に特徴をまとめると

『生理直後は量が少なくさらっとした状態~排卵期は透明で量が多くとろみがある~生理前は白っぽくやや量のある状態』

生理以外の時でもおりものの量が多いと下着が汚れてしまうため『おりものシート』という小さいナプキンのようなシートをつける方も多いです。


頻繁に関係を持つ女性でなければあまり気づかない些細な変化。

なぜ今回この『おりもの』についてお話ししたかというと、
いわゆる『濡れている』状態とは全く別物だからです。


おりものはその人の心理的影響で量が増えたり減ったりするわけではなく、体のサイクルで決まっています。

一方、性交渉の際の『濡れている』いわゆる『愛液』と呼ばれるものは、
女性が相手を信頼し、リラックスしている状態でなければ分泌されません。


おりものも愛液も見た目はよく似ていて見分けがつきにくいのですが、それぞれに特徴があり、

・愛液…透明・さらさら(水っぽい)、すぐに量が増えたり減ったりします。

・おりもの…やや粘性があり少量、その時に増えたり減ったりはしません。


性交渉した日が、たまたまおりものの多い日だったら触った感じは濡れています。

けれどそれは『(性交渉の)準備ができている』からではありません。
汗と同じようなものなのであくまで0地点。

それを『濡れている=相手もその気だ』と思って進めてしまうと、女性の体も気持ちも置いていかれてしまいます。

結果『愛液』は出ないまま終わってしまえば、女性にとって『良いSEXだった』とは言えないでしょう。


おりものの存在を知り

『触って濡れている=感じている訳ではない』
『おりものと愛液は別物』

と頭の片隅に置いておいてもらえると、パートナーを置いてけぼりにすることなく、もっと親密な関係が築けると思います。


初めてでも、経験が少なくても、
女性にとって自分やその空間を安心だと感じてもらうことが一番自然に『(愛液で)濡れている状態』に繋がりやすく、
テクニックや大きさを重視するのはむしろ『男性が満足するためのSEX』だと感じさせてしまうこともあります。

大切なパートナーでお互い『満足したい・させたい』のであれば今回お話したことをそっと胸に留めていただき、どんな時も自分のできる最大限パートナーを大事にしてほしいと思います。