2022/12/22 19:05



生理があるんだから当然理解しているだろう。

どうでしょうか。

女性は自分の身に起こることだからみんな知ってて当たり前のように思うかもしれないのですが、
男性が学校であまり教わっていないように女性も教わる機会は限られています。


大きく差があるのは小学校の時に女子だけ集められて聞く最初の時。

それ以降はみんな同じ教科書を使い、同じ回数授業を受けます。

学校で教われるのは数回しかなく、話題にもしづらい為お母さんになんでも聞けるわけでもありません。


ある日突然生理が来て、どういう仕組みで、どのくらい血が出るのかも分からず何度も失敗しながら毎月こなしてきた。
生理用品もなんとなく家にあるものを使っている。
という方もいるでしょう。


どのくらい自身の体の事を深堀りするかは個人の差で、ほとんどの女性は辛い症状の原因などをネット等で調べてやっと知ることができます。



生理で困ることが少ない人や『生理はそういうもの』と教えられた人は調べるきっかけも少なく、
自分が経験したことが『生理』となり、

『知られてはいけないもの』
『恥ずかしいもの』
『辛くても我慢するもの』

という印象のまま残ってしまうこともあります。

また、自身が経験する生理しか知らず、
『大体こんなものだろう』
と思っていると、症状の重い女性に対して

『何がそんなに辛いんだろう』
『体がどこかおかしいんじゃないか』

そう思ってしまうこともあります。

そうなると『自身の生理』のことはよくわかっていたとしても、その以外の『生理』については理解している、とは言えないのではないでしょうか…



一方日常的に生理で困ることがある人は、
なぜなのか、症状を軽くする方法はないのか、もっと楽に過ごせるものはないのか、など様々なことを調べ、生理のさまざまな知識(仕組みやよくある症状、対処法、生理用品の種類など)を得ることで自身の体をよく理解し、より多くの選択肢を持つこともできます。


きちんと生理を理解することで
『なんだ、別に恥ずかしいことじゃないんだ』と感じる方もいると思います。

当たり前にあることだし、よく見てみるとたくさんの選択が用意されていることに気づけるのです。



一人一人経血量やライフスタイルが違うから、お母さんが使っていたナプキンが自分にも合うとは限らないし、そもそもナプキン以外の生理用品の方が合うかもしれない。

いつも我慢していた辛い症状もきちんと病院に行ったりピルを処方してもらうことで軽くできるかもしれない。

男の人は知りたくないだろうと思っていたけれど、パートナーは心配し何かしてあげたいと思っているかもしれない。


知っていたら何か変えられるかもしれない。

けれど誰も教えてくれないから自分で調べて見つけるしかないという環境にみんないます。


多くの人が『話題にしづらい』ことだから、
知らなくてもいい人は知らないまま、知りたい人はどんどん自分で知っていく。

一人一人の知識量に差が生まれ、ネガティブな声が大きければ知らない人はそちらに引っ張られてしまうこともあるでしょう。



もし学校で『当たり前に身近にあるもの』だと全員が教わっていたら、きちんと理解し自分やパートナーの体と向き合い、大切にすることができるかもしれません。


たとえ『生理のある人』でも、知らないことはたくさんあり、


『知っていたらこうできたかもしれない』
『あの時知っておきたかった』


そう感じることもあります。



みんながきちんと学べる環境やがあり、生理のあるなし関係なく、一番信頼している人に相談できるようになったら『生理への理解』なんて改めて考える必要はなくなるのかもしれません。



性別に関係なく、『きちんと理解する』ことはとても大切なことだと思います。