2022/12/21 14:52



生理のことは大人になればなるほど
『女性は知っていて男性は知らないもの』
というイメージが膨らんでしまいがち。


しかし、女性にも生理のことを知らない時期はありました。


それはまだ生理が来る前の頃。

一応学校で教わるものの、ある日女子だけ集められて、ナプキンを見せながら『女の子には生理が起こります』と言われても、まだきていない子にはピンとこないものです。

『何それ?誰がなるの?私もなるの?なんで?』くらい、たった一度の説明だけではわかりません。


ある日突然起こる体の変化に心が追いつかない事もあり、

もしかしたら生理になったのかもしれない。
でもなんとなく恥ずかしくて言えない。
周りには知られたくない。

と、親や友達にも言えず、一人で我慢してしまう子もいます。


どのくらい血が出るのかもわからないし、
どのくらいおなかが痛くなるのか、
それ以外にどんな症状が起こるか、
そもそもなんで起こるのかも知らないまま
ある日突然生理が始まってしまうのです。



女の子同士でも知りたての時はまだ距離がつかめず、
ナプキンを持っていたり、トイレで交換するときの音や、プールの見学などで
『あの子生理だよ』なんてこそこそ言われてしまうことも。


自分には起こっておらず、『女性』になった人に対してどう距離をとっていいのかわからないのはみんな最初は同じです。

そこからだんだん知識や経験が増えていって、適度な距離や相手への気遣いを身につけていきます。



もう何年も生理を経験し、『女性』との付き合いに慣れている人たちにとっては今や知っていて当たり前な存在となりますが、

改めて『女性』について知り始めた男性が生理についてわからないことがあったり、接し方を間違えてしまったりすることがあっても仕方ないのだと思います。


女の子もかつては生理のある人との関りで、距離がうまく掴めなかったり、無自覚に相手を傷つけるような事を言ってしまうことはあったかもしれません。


長年付き合ってやっと『正解』とする距離感を見つけられるものなので、
『生理のことを理解したい』と思っている男性の方々には
『どうか焦らないでほしい。』
とお伝えしたいです。



1日2日で正しい知識や向き合い方はわかりません。

何回も『言わなきゃよかった』と思うことを言ってしまうかもしれません。

でも、それが経験しない人の本音なのだと思います。

まだ生理のきていない女の子もきっと同じように思っていました。

まさか自分に起こるなんて想像もできないし、なんだかよくわからない違和感を感じたり、恥ずかしくなったり。


男性に起こることはないのに、それでも『理解したい』という気持ちを持っている人はすでに理解への第一歩を歩んでいます。


一人一人感じるものが違う『生理』。

ゴールへの道のりは長いので、
長期戦を見据えて、焦らずゆっくり知っていってほしいと思います。