2022/12/12 20:05


(今回の話は特に長いので、サッと読みたい方は漫画版がおすすめです。



生理は女性のプライベートなこと。
男性に踏み込まれたくないかもしれない。
理解したかったけど『男性にはわからない』と言われた。
など分かりそうで分かり合えない壁がもどかしいです。


なぜ『理解したい・理解してほしい』のに
『踏み込まない方が良い・踏み込まれたくない』と感じてしまうのか。

男性が思っている生理と女性が思っている生理、そのギャップを埋められるかもしれないお話をしたいと思います。




人にはそれぞれ『プライベート』な部分が存在し、一人一人が心の中に部屋を持っています。

まずはその『心の部屋』として一人暮らしの部屋を想像してみましょう。


部屋数やキッチン・バス・トイレなど普段過ごすのに必要な間取りや設備は基本的に変わりません。
しかし女性の部屋には外からは見えない生理の期間を過ごす『秘密の部屋』があります。
いつもの玄関から同じ部屋に帰っているように見えて実は違う部屋で過ごしているのです。


あなたのお母さんの部屋にもありましたが、ドアを隠していたか『この部屋何?』と聞いても
『女の人だけ入れる部屋だから入っちゃだめよー』
『大人になったらわかるよ』
と中は見せてもらえなかったでしょう。

『大人になったらわかるのか』と思っていても、自然に脳にインストールされるわけではありません。

『女性の心の部屋』に招待されない限りドアを目にすることもないのです。


唯一その部屋について教えてくれる学校も『秘密の部屋(生理)がある』ということしか教えてくれません。

大人になり、親しい人同士で心の部屋の行き来をすることもあるでしょう。ある日女性の部屋に行き、秘密の部屋のドアを見つけた時、『これがあの部屋か』と勝手にドアを開けてしまうかもしれません。



しかしこれは『秘密の部屋』。

『秘密の部屋』というだけあって、ドアを開けたり中に踏み入れたりする際のルールがあり、中での過ごし方のマナーも大切です。守れなければ一回で出入り禁止になる可能性もあります。


あなたの部屋にも親しいからといってノックもせずにドアを開けたり、靴を履いたまま上がったり、中の物を物色したり、ルールやマナーを気にしない人が来たら嫌だと思います。


『秘密の部屋』は『心の部屋』よりさらに厳重に守られているため並みの大抵の気遣いでは相手の大切に守ってきた空間を壊してしまうことがあるのです。



しかし、そんなルールやマナーがあるとは想像もしていなければ
『急に怒られた』
『もうあの部屋には近づかないようにしよう』
と感じてしまいます。

男性が『触れてはいけない』と感じ手を引っ込めてしまうのは恐らくそういった話や噂をどこかで聞いたことがあるからでしょう。



『ルールやマナーが存在するなら入口に貼り紙でもしておいてくれてもいいのでは』と思うかもしれませんが、
これは『心の部屋の中でも限られた人間しか入れない秘密の部屋』の話。

前を通った人が誰でも寄れるお店とは違います。
部屋の持ち主が心を許し、招待した人しか『心の部屋』に入ることは出来ず、家族やパートナーなどさらに限られた人間しか『秘密の部屋』には入れません。


その部屋に招待された人はそれだけ『信頼されている』ということ。その信頼に応えられるような心構えをしてから入る方が望ましいです。
自分にはまだ早い。未知であるという場合は急いで基礎知識を身につけるか見送る方法もあります。

招いている方も知ってほしいので案内はしてくれると思います。
招待された時の方が必要なマナーのハードルは低いため、招待されたときに断らなくて済むよう部屋のドア(これって生理だから?と思うような行動や変化)に気づいたらとりあえず基礎知識を身につけておくのがおすすめです。


もう一方は、まだ招待されていないけど
『どんな部屋か知りたい』
『自分もその信頼されている人の仲間に入れてほしい』
という場合。

たびたび部屋を訪れる関係であればドアの先がどうなっているのか、自分はまだそこに入れてもらえないのか気になってくると思います。

『そろそろ自分にも教えてほしい』そう思った時もまず基礎知識を身につけましょう。



基礎知識を身につける際の注意点は、

①『外で得た情報がその人の部屋のルールとは限らない』
②『その人の為に他の女性の部屋を荒らしてはいけない』
③『知っていることを披露してはいけない』

というところ。


①『外で得た情報がその人部屋のルールとは限らない』
ネットやSNS、このオトコノコノヒ。にも100%の正解はないということ。
その人の部屋はその人だけのもの。入った人のみが知ることのできる情報です。
第三者ができるのは、近しい例を挙げて、想定するお手伝いをすることです。
それらをうまく組み合わせてベストな答えを生み出してほしいと思います。


②『その人の為に他の女性の部屋を荒らしてはいけない』。
これはこれ以上『踏み込まないで』と思わせないためにとても大切なこと。
大切なパートナーで失敗したくないからと言って他の女性の部屋に押しかけて部屋を踏み荒らしてはいけません。
大切な人のことが知りたいから他の女性の部屋を参考にしたい。だからと言って勝手に調べたり、あれこれ聞いたりするのは現実世界に置き換えたら犯罪です。絶対にやってはいけません。特に気をつけましょう。


③『知っていることを披露してはいけない』
たくさん調べて生理のことが分かってきた。
これならパートナーにも『男性にはわからない』なんて思われない!
しかし、いざ部屋に入るとき、自分の調べてきたことを披露してしまうのはマナー違反です。
そこはあなたの部屋ではありません。知っている内容があったとしても、持ち主より前に出て話すような無粋な真似は控えましょう。
まずは持ち主からの案内をきちんと最後まで聞くのがマナーです。



初めて入る『秘密の部屋』。
知らないままでは緊張したり、不安だったり、ドキドキしてしまうこともあります。
しかし、今まで秘密にしていた部屋を見せる方にも緊張・不安などはあるのです。


きっとマナーを守ってくれるであろう『大人の男性』と見込んで部屋を見せようと決意しています。
期待に恥じない『大人の対応』をしましょう。



具体的にいうならば『落ち着くこと』。

ルールやマナーが分からないと、場にふさわしくない行動をしてしまったり、漠然とした不安を抱えてしまうなど、いつものあなたではいられなくなってしまう可能性もあります。

そうならないために事前に下調べをしておくと心強いです。

正しい知識が向き合う自信に繋がり、漠然としていた不安は小さくなります。何も知らなかった頃より落ち着いて向き合えると思います。



しかし、ここでさらに気を付けなければならないのは

『知られたくないことかもしれない』
『相手は自分が知らないと思っている』

というところ。


下調べは、あくまで『大人の対応』をするための材料であり、使い方を間違えれば相手を不快にしてしまいます。

残念なことにあなたの下調べが当たっていれば当たっているほど相手に不快を与えてしまうのです。
まだ知らせていない『私の秘密の部屋』について相手がすでに知っていたらどう感じるでしょう。
教えていないはずなのに知っている、なんだか知らないところで覗かれた気分になることもあります。


たとえあなたがとてつもない努力で導き出した答えが合っていたとしても相手にそれを悟られてはいけません。
調べたことは『相手に披露する為』ではなく、あくまで『落ち着いて向き合うため』であるという目的を忘れないようにしましょう。



ここまで読んだ上で

『ルールやマナーは大切だ』

と思う方は理解したい旨を伝えてほしいと思います。

反対に

『ここまでしなければならないのか。』
『できる気がしない。』

と思う方はむやみに近寄らない方が良いと思います。



男女での『生理』に対してのギャップは
男性は
『体の症状が辛い』
『(体に)どんな症状が起こるのか理解したい』
として捉えている一方

女性は
『(生理によって感じる)心の症状が辛い』
『心にも不調が起こることを理解して欲しい』
と感じているところだとも考えられます。



多くの男性は『秘密の部屋』の存在は知っていても、どんな部屋なのか、中で何が起こるのかなど見えない部分のことはわかりません。


部屋が違うだけで、中では『心の部屋』と同じように過ごしている、と思っている方も多いのではないでしょうか。


しかし実際は『秘密の部屋』にいる約一週間、中ではさまざまな試練があります。

なぜかイライラしたり、自分はダメな人間だと感じたり、自分で自分の脳や心をコントロールできない感覚に陥ることもあります。

決して過ごしやすい部屋ではありません。

できるなら引っ越したい、でも引っ越せないからなるべくその部屋の中は自分の好きなものを増やしたり、過ごしやすくなるように整えています。

そうすることでだんだんその部屋がその人にとって『大切な一部』になっていくのです。



同棲や結婚をするとお互い自由に部屋を行き来する(プライベートに触れる)機会も増え、部屋を訪れた時にパートナーが秘密の部屋にいることもあると思います。

様子を見たくても勝手にドアを開ける訳にはいかず、本人が出てきてくれないと顔はみられません。
あなたがどんなに近くに行きたくてもその手前の心の部屋までしか近づくことはできないのです。


コミュニケーションは全てドア一枚隔てて行うことになってしまうのはなんだかもどかしいですよね。

たまに中から苦しそうな声が聞こえてくるかもしれません。それでも中に入ることは絶対にできないのです。



秘密の部屋や試練と戦う自分を周りに見せたくない、見せるべきじゃないと思う女性はとても多く、生理期間中に心の部屋に誰かが遊びに来ている時は、何もないふりをし元気な声で答えます。


もし、あなたが『何かしてあげたい』そう思うのであれば


『一人でこもるの辛かったら自分がいる間はドア開けっ放しでもいいよ』(辛いことがあったら話聞くよ)

『お茶入れるから少し出てきたら?』(なにか気分転換でしたいことある?)


そんな風にとれる言葉を掛けてあげると安心できるのではないかと思います。



誰にでも人に見せていない部屋はあると思います。

本当に誰にも見せたくないのか、信頼している人には知って欲しいのかもそれぞれ。

今は見せたくないと思っていても、『この人には知って欲しい』と思う人が現れるかもしれません。

そんな人が現れた時、できれば自分の大切な場所を同じくらい大切にしてくれる人であって欲しい。

そう願うのは普通のことだと思います。



パートナーから生理のことを伝えられた時、

『こんな大変なこと知りたくなかった』
『自分が望んだわけではないのに…』
と思うかもしれません。
ですが、
『この人からそのくらい信頼されている』
という証でもあります。



ルールやマナーを大切にすれば、あなたの大切な人ともっと近くで過ごせます。

ぜひたくさん学び、あなたとパートナーの心の距離が近づくような素敵な寄り添い方を見つけてほしいと思います。



長い+特殊な伝え方になってしまい、申し訳ありません。
ぜひ漫画版も見ていただけると嬉しいです。↓